鏡餅にも福を願う思いがいっぱい

「鏡餅」に「お鏡餅」と「お」をつけているのを見かけました。

たしかに、神に捧げるという意味を表しているのですね。

昨日の記事の続きになります。

こちらをご覧ください。
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http://wanotashinami.com/2014/12/28/new-year/

 

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鏡餅は、白い和紙を敷いた三宝やお盆に大小の丸餅を重ねます。

そこに吉祥の意味が込められた飾り付けをするのです。

床の間などに1月11日の鏡開きまで飾ります。

丸い餅は、青い銅鏡だとか、豊穣の意味だとか、魂を表すといわれています。

鏡開きにはお供えをおろして、餅を割ってお汁粉にして食べますね。

歳神様(としがみさま)にお供えしたものを「直会(なおらい)」として、

神様と人間とがともに食事をする「神人共食」をするのです。

神力をいただくという意味があるのですね。

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鏡餅の上にのせるミカンは、橙(だいだい)で、「代々」家督が続くようにとか、長寿を願ってという意味が込められています。

海老は、立派な髭と曲がった腰が老人に似ていることから、長寿のめでたさを表します。

楪(ゆずりは)は、新しい葉から古い葉が落ちることから、この成長を見届けて家督を譲り、家系を絶やさないめでたさを願います。

昆布は、よろ昆布(よろこぶ)にかけています。

裏白(うらじろ)は、葉の裏が白いことから、後ろ暗いところがない清らかな心を表すとか、

常緑樹の長寿にあやかるためとも考えられています。

鏡餅で新年を祝うということは、やはり福の神をお招きし、

家運隆盛や子孫繁栄を願うということでもあるのですね。

良いお年をご家族の皆様とともにお迎えくださいませ。

鏡餅

 


正月飾りにはそれぞれの意味が

門松、しめ縄飾りや鏡餅など、いろいろいわれがあるようです。

門松は、歳神様(としがみさま)が我が家へおいでになるときに一休みするところです。

は、「待つ」に通じるものであると同時に、常緑樹でありどんな環境でも力強く成長する生命力の象徴として縁起の良いものとされていたようです。

門松でなくても、松の小枝を門口の両側につけるだけでもよいのですね。

しめ縄は、不浄なものが入り込まないようにするものです。

ですから、玄関の入り口や神棚など、ここぞというところに飾るとよいのですね。

鏡餅は、もともと祭祀のときに神様にお供えされてきたものです。

「鏡」というのは、古代の銅鏡が円形だったことからこの名を用いています。

そのまるい形が魂をかたどったものだといいますから、意味深いですね。

鏡餅の飾り方については、次にご紹介しますね。(つづく)

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お正月に福の神を招くには

海外で年末年始をお過ごしになる方も多いですよね。

お正月の準備もだいぶ簡素化されてきました。

それでも、できる範囲で清々しいお正月を迎えたいものですね。

お正月だけ降臨する神様が歳神様(としがみさま)です。

この神様は福の神です。

やっぱり我が家にもお呼びしたいですものね。

神様は門松を目印にしておいでくださるそうです。

門松、しめ縄飾りや鏡餅など、実は飾るのに吉日というのがあります。

29日は、「二重苦」「苦の日」として嫌われています。

31日は、「一夜飾り」といわれ、神様を慌ただしく迎えるのが失礼だとされています。

そのため、28日、30日に飾るのが良いようです。

福の神様、どうぞ我が家にもおいでくださいね。

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年賀状を書く

年賀状は書き終えましたか。

すべて印刷文字で年賀状を作る方も多いかと思いますが、

手書きで一筆添えると、受け取る側も嬉しいですね。

綺麗な字を書くポイントは、字の中心をそろえるということ。

そのためには、 「姿勢」が大切。

 下半身を固定し、上半身が柔軟に動くようにすること。

できれば、正座をして机に向かうのがよいですね。

椅子に座って書く場合も、足の裏をしっかりと床につけて、

 背筋を伸ばして紙に向かうとよいでしょう。

字は姿勢から。

そして、心のあり方を表すということでしょうか。

羊


座る時の気配り

テレビ番組の対談のとき、

茶道家の塩月弥栄子さんが気をつけていたことがあります。

三人の方が並んでお話をするなら、

真ん中にいる自分が両隣の先生方よりも少し椅子を後ろにずらすように、

心掛けていたそうです。

ご自分が大柄だということも理由の一つのようでしたが、

出しゃばらずに、控え目に、

という配慮をしていたというのです。

大和撫子の心意気を見る思いがしますね。

それが、たしな美人。

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赤いソファー


マスク美人の目は

言葉遣いも大事ですけど、

あなたのふとした時の「目つき」はエレガントですか。

ふとした瞬間に、人を見る目の中に、

剣で刺すようなものがあったら、

それは相手の心の中にずっと残ってしまいます。

人によっては心が傷ついてしまうかもしれません。

最近は風邪のため、予防のためにマスクをする人が多いですね。

目しか見えないときは、

相手に対して目の印象がとっても強くなります。

優しい表情をいつも心がけたいですね。

周りの人も穏やかな気持ちになれます。

それが、たしな美人。

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栗木さんから


雨の日の気配り

雨の日。

貴女も傘の持ち方一つでエレガントに。

通勤途上、階段で前を歩く人の傘が自分の顔や肩にぶつかりそうになって

気になることがありますね。

傘をたたんで自分の体に添わせて、先端を下向きにして、

前後に振らないようにしましょうね。

ちょっとした気遣いで、周りの人も暖かい気持ちになります。

それが、たしな美人

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「即今」の意味するものは

お茶席で使われる禅語「即今々々 (そっこん そっこん)」

桃山・江戸初期の禅僧江月宗玩の言葉です。

宗玩は、お茶を一服いただいた後に「即今」と書をしたためたといいます。

今この瞬間が大事であるのだ。

昨日は既に過ぎてしまって、明日は分からないのだから、今を精一杯生きなければならない。

今は過去と未来、始まりと終わりをつないでいる凝縮された
一点。

茶室でのこのお茶を飲む瞬間が人生のすべてであると。

この瞬間が幸せなら、人生は幸せ。

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今この瞬間が今を生きることのすべてであるなら、

例えば、スマホの手を止めて、目の前の人の話に耳を傾けることだって、

今を生きることになるということですね。

反省です・・。

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美人の条件

「女は、女に生まれるのではない。女になるのだ」と言ったのは、ボーヴォワールです。

なるほど。それでは、

「美人は、美人に生まれるのではない。美人になるのだ」とも
言い換えることができます。

女性は恋をすると美しくなると、よくいわれます。

「もっと綺麗になりたい」という意識がその人を磨き、輝かせてくれますね。

シニアの女性たちも、今よりももっと綺麗になりたいと思っています。

美への関心は年齢には関係ないようです。

美人の条件は、上品でエレガントで知的であること。

センスも大切なポイントです。

また、その場に応じた話し方も大事です。

所作はゆったりと自然に丁寧に。

がさつな私にはできない・・なんて思わずに、イメージを脳に
インプットしてやってみましょう。

いつの間にかできるようになっているはずですよ。

さらに心清らかであれば、輝きを増すことができます。

そんな女性になりたいものです。

 

ワイングラス3

 


ほんとうのお色気とは

楠本憲吉が『おんな歳時記』で「女性の色気」について語っています。

「色気」とは隠すこと、覆うこと、閉ざすことだというのです。

着物というのは、まさにそのとおりだと思います。

襟足のほつれ毛、

赤いけだし、

ちらりと見えるくるぶしなど、思い浮かびます。

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「色気の本質」はと問われれば、こう語ります。

第一に、清潔であること、

第二に、母性的な思いやりと優しさであること、

第三に微笑み、

最後に、言葉のTPOを心得ること。

この四つがそろったとき、言葉ではなく、外にお色気として漂い出るのではないかということです。

たしかに、これは女性としての美しさでもあります。

ほんとうのお色気を醸し出す人というのは、素敵な女性という
ことでしょうか。

 

襟足