おもてなしの言葉6

日本には謙遜の言葉がたくさんありますね。

この言葉もその一つです。

「ほんのお口汚しですが。」

今この言葉を使える人がいるでしょうか。

「お口汚し」というのは、口の中を汚すまずいものという意味ではなく、

口の中を汚すだけのほんのわずかな量という意味です。

お土産を買ってきて人様に差し上げるとき、

お酒の肴としておつまみを出すとき(大皿ではなく小皿料理)、

などに使います。

そろそろバレンタインを意識する時期になりました。

手作りのチョコレートやクッキーなどを

「ほんのお口汚しですが。」

と言いながら、

チョコレートやクッキーの大好きな年長者や目上の方にお渡ししたら、

お口に合わないかもしれませんが、

心を込めて一生懸命作りましたので、

どうぞ召し上がってくださいね、

という謙遜を込めた表現になります。

同世代の友達に使うにはちょっと不向きかもしれません。

でも、知っておくと、いざという時には

さりげない奥ゆかしさを発揮できると思います。

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