父と兄がけんかをして、
二人とも、もう二日も口をきいていない時、
「妹が間に入ってとりなした。」
こんなケースは日常茶飯事にありますね。
もともと中が良かった間柄にひびが入りそうになって、
第三者が間に入って仲直りをさせることです。
「とりなし」は
仲裁や調停と同じように、対立している両者の間に入ることですが、
「取り成し」「執り成し」と書きますので、
その場をうまくまとめたり、その関係を良好なものにしようという意図が強いものです。
仲裁、調停、和解は裁判の場でも使われていますね。
「法的なとりなし」が法律の中に組み込まれ、調停や和解で解決するのは日本独特のものです。
「丸くおさめる」という言葉があるように、
決して対立で終わらせない円満に解決する、
ともに手を携えて生きるという日本の精神性が
その根底に流れています。
自然とは決して対立せず、
自然も人もすべて一つのものと捉える日本人の脳の働きが
自然にそうさせるのでしょう。
周りで何か不穏な関係が始まっても、
あなたの「とりなし」で状況が変わります。
素敵な一週間を創っていきましょう。