たしなみの言葉18「とりなす」

父と兄がけんかをして、

二人とも、もう二日も口をきいていない時、

「妹が間に入ってとりなした。」

こんなケースは日常茶飯事にありますね。

もともと中が良かった間柄にひびが入りそうになって、

第三者が間に入って仲直りをさせることです。

「とりなし」

仲裁や調停と同じように、対立している両者の間に入ることですが、

「取り成し」「執り成し」と書きますので、

その場をうまくまとめたり、その関係を良好なものにしようという意図が強いものです。

仲裁、調停、和解は裁判の場でも使われていますね。

「法的なとりなし」が法律の中に組み込まれ、調停や和解で解決するのは日本独特のものです。

「丸くおさめる」という言葉があるように、

決して対立で終わらせない円満に解決する、

ともに手を携えて生きるという日本の精神性が

その根底に流れています。

自然とは決して対立せず、

自然も人もすべて一つのものと捉える日本人の脳の働きが

自然にそうさせるのでしょう。

周りで何か不穏な関係が始まっても、

あなたの「とりなし」で状況が変わります。

素敵な一週間を創っていきましょう。

かすみ草


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