昔ながらのご近所づきあい

Q:今のご近所づきあいはどうやっていますか。

ご近所とつきあってますよ。

今は、女房もそうだけど、みんな年取ってきているでしょ。ラジオ体操とか、ほとんど、向こう三軒両隣、みんなそろってどこか運動に行っているという。町を歩くとか、体操に行くとか、どこかの体操教室に行くとかって。ほとんど、何人くらいいるんだろう、周りに随分いますよ。同じように年取っているけど、若い人じゃなくて、年配の人。みんな付き合っていますよ。

 

ー醤油や味噌を借りたり、おすそ分けも

それこそ、借りられますよ。醤油も味噌もやり取りしてますよ。

それからおすそ分け。なんか持って来たり。そういうことはやってますね。この間ジャムを持ってきてくれた人がいますよ。

 

ー雨が降ったら、隣の家の洗濯物を取り込んだ

昔は、雨が降ったら、隣の家に上がって行っていっしょに洗濯物を取り込んだものですよ。隣の人も一緒に来るんだからね。

 

ー鉢植えの水やり、路地の掃除などはお互いに今でもやっている

水やりとか掃除も、早く起きて暇のある人間がやるんですよ。
これは今でもやっていますね。

 

Q:町内会の班はどうやっていますか。

班でやってますよ。班で、見届けじゃない、なんていうんだろう。年配の人を確かめに行く運動、運動じゃない、そういうこと路地でもってやってますよ。あそこは第何班っていうのかな、ときどき声かけたり、ちょっと来ないとわざわざ行ってみて、のぞいてみたりするのは何人か、四人くらいいるのかな、その近所でやってます。年寄りが年寄りの面倒見ているっていうか、そんなことはやってますね。

 

Q:班長は交代になっていますか。

班長は交代です。今、班長は、安田さんところの娘というか、あちらが当番じゃないかな、今は。あれは一年一年で替えているんですよね。

 

Q:そうですよね。うちも基本的には一年で一緒ですね。

けっこう近所づきあい、やっぱりしてますよね。ということは、新しく入ってきた人は2世帯だけかな。あとはみんな前からいる人ですよね。で、若い人でといったって、親がすぐそばに住んでてここに来たっていうだけの話だから、まったく新しい人っていうのは2世帯くらいしかないかな。だから変わらないといったら変わらないですね。そういうことはあまり進展がないんだか、進歩がないんだか。

 

Q:回覧板も相変わらずですか。

回覧板もきてます。町のことになると、どこでもそうだろうけど、新しく入った人のゴミの出し方っていうのは問題ですよね。問題っていうよりも知らないからね。それで、うちの前はたまり場でしょ?  あれ、カラスがつつくんだよね。そうすると隣の奥さんとうちの女房が午後ぐらいに毎日掃除して。先生とこもどこかそのへん、そうでしょ?

それで、これは今日の話じゃないけど、若い人たちは朝早いんですよ。女房が寝ている頃にゴミおいていくんだよ。立って見ているわけにもいかないから。ちゃんと紙貼りますけどね。分かればなおるから。

っていうような具合で、近所づきあいは、うまくというか、いやいやでもなんでもつきあってますよね。

 

ー隣の人の宅急便を預かる習慣は今も続いている

それこそ、分かりやすいのは、荷物を、配達に来るでしょ。隣の人も預かってくれるし、うちも預かるわけ。裏の人のも、隣の人のも。あれ不思議なもので、前の人のは預からないんですよね。同じ前の人とも仲良くしているけども、前側の人の荷物は預からないで、自分側というか。で、心得たもんで、「誰々さんの、お願いします」って。ヤマト便とか、そういうの、くるんです。それで預かってて。とてつもない高価なものは預けないんだろうけどさ。ゆうパックとかヤマト便くらいのその程度の品物はよく預かりますよ。預かるし、隣の人も預かってくれる、そういうことをやってますよ。今もやってます。

 

Q:お祝い包んだりとか、お葬式のときにみんなで出し合ったりとか。

それもいきますよ。金額はそんなに高くないんですよね。だって、お互いに知ってるというか、懐具合とか。急に金額持ってったら、「あのうち、おかしくなったんじゃないか?」(笑)

 

Q:うちなんかももらいましたから、結婚したときに。

そうでしょ。それで手伝ってもくれるしね。住めば都とはよく言うもんで、どこかいいところを見つけて住んでいるんでしょうけどね。まあ、よその芝生を見ればきりがないけれど、芝生はないけど、いいんじゃないかなと。

 

黒野さんの玄関先の花々

黒野さんへのインタビュー  10/10(インタビュアー志村先生)
(2018.5.27)


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