かくれんぼに駄菓子屋

Q:小さいころ、月島でどんな遊びをなさっていましたか。

ーかくれんぼをよくやっていた

小さいころは、輪をかいてトントントンって。こうやって、あと石けりとか、あとは、でもあれですね。男の子たちと遊ぶときはかくれんぼ。あの頃、うちとお宅の横が、材木屋さんというか、木型屋さんがあったんですよ。そんなの置いてあるもんだから、みんなそこらへんでかくれんぼなんかして、あと裏のほうも何かちょこっとあったから、かくれんぼとかよくやりましたね。女の子は違うことやってましたけどね。

 

私は、このへんじゃないのね、遊んでたの、同級生が向こうのほうにいるから。そこのうちがお菓子屋さんだったの。それで私があのころだから、二枚十銭とか、あるでしょ。

そうすると「おばさん、これ二枚十銭。こっちもそうだから、これ一枚ずつ、いいのよね?」って言うと、「おばさん、もう美枝ちゃんにはかなわないよ」って。計算しちゃうから。だって同じものを買うよりは違うものを欲しいじゃないですか。だから。

駄菓子屋さんもあったしね。

今はないですね、ほんとに。今あってもちゃんと袋に入っちゃってるから、面白くない。

 

Q:昔はこういうガラスの入れ物に入ってて。

そう。今地方に行けばそういうあれがあるじゃないですか。だから旅行行くと楽しいね。

 

Q:わたあめとか。

わたあめ、売りに来てたんですよね、おじさんがいてね。

 

Q:このへんはいろんなものを売りに来てたでしょう。さお竹、金魚、豆腐とか・・。

 

そこに豆腐屋さんがいたんですけど、こっちのほうにもいて、豆腐を売りに来たでしょ。「とうふ~、とうふ~」って。

豆腐屋さん、そこにあったのが向こうに移っちゃって、ちょっと遠くなったなと思っているうちになくなっちゃった。

やっぱり時代のあれにもよるんでしょうね。

 

ー駄菓子屋さんのおばさんもうちに来ていた

私たちのときは、まだ草柳さんが駄菓子屋さんやってたんですよ。おばさんがそれこそ二枚で十銭とかいうのがあるんですよ。だから私みたいに「じゃ、これ一枚ずつね」って。そういう悪いのもいるから。だって、同じもの二枚買うよりは違う方がいいですからね。そのおばさんも、よくうちには来てたんですよ。

 

ー「じゃあ、また来るね」から話が止まらない

その人のお姉さんが私と同級生。だからおばさんもよくうちへ遊びに来てたし、それで帰るときに、こう戸を開けるでしょ、「じゃ、また来るわね」って言って、それでまたそれからしゃべり出すでしょ。するとうちの父親じゃないけど、「なんだよ、今さよなら言ったばっかしでまだいるのかよ。それなら上がってったほうがいい」って。「帰るわよ」なんておばさん帰っていったけど、やっぱり話の続きが出てきちゃうのよね。「これがこうなのよ」とかさ。

 

今年春の桜
西仲橋から月島川水門のほうを眺める

 

松原さんへのインタビュー  7/ 8   (インタビュアー宮本)
(2018.6.8)


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