Q:初めに自己紹介をお願いできますか。
名前は宮本英一といいます。簡単に自己紹介しますと、昭和28年の8月3日生まれです。今現在はもう64になっていますけど、生まれも育ちも月島です。
生まれたのは母親に聞いた話ですけども、聖路加病院で産まれています。今の聖路加は教会のあるところがアメリカ軍に接収されていましたので、看護学校があるところに産院があったようで、そこで産まれました。
で、育ったのが月島ということですけど、もともと体が弱くて、保育園とか幼稚園とかに上がる前は、ずいぶん病気がちな生活をしていましたね。
学校に上がるようになると体も結構丈夫になって、とにかく月島ではいろいろなところにいって遊び回ったという思いでしかありません。
Q:月島生まれ、月島育ちなのですね。子供時代の路地の様子はどうでしたか。
ちょうど私の家が路地の真ん中へん、四軒長屋の端っこの家でしたので、私の小さいころは路地も結構広かったんですね。いまではもう増築をしていて、長屋と長屋の間自体がすごくせばまっちゃっているんですけど、昔は長屋と長屋の間はかなり広くて、そこでもものを干したり、木を植えたりとか、遊べるようなスペースがいっぱいありました。
Q:どんな遊びをしていましたか。
私は二人兄弟で、姉がいるんですけども、小さいころから姉さんと良く遊んだということで、どういう遊びをしたかと言ったら、雨の日になると、家の中でお膳を斜めにしまして、そこで滑って遊ぶ、そういうふうな遊び方をしたりしてまして、
とにかく晴れてれば外に出て路地で縄跳びをしたりとか、姉が良く縄跳びをやってましたので、友達ととにかく走り回った、そういう記憶がありますね。
ーおじいさんとおばあさんは長崎からやってきて、おじいさんは石川島に勤めていた
私は三代目になるんですけど、おじいさん、おばあさんが長崎から、渋谷にまず住んで、渋谷から月島に来たんですけど、おじいさんが石川島に勤めていまして、石川島に自転車で 通っているという生活をしていたらしいです。
ー近所づきあいは、おばあさんたちとお茶飲み
お茶飲みこれは後から聞いた話なんで、とにかく隣近所、近所づきあいが月島というのは非常に多くて、お茶を飲みに来て、で、お茶を飲みに遊びに行ってというのをおじいさんおばあさんはよくやってたわけで、そういうおばあさん連中の横のつながりがあるもんで、私は孫にあたるんですけども、おばあさんと一緒にくっついて行ってほかの家に上がりこんで遊んだりとか、よくやっていましたね。
ーいろんな家に上がり込んで遊んだ
うちの路地には、支那そば屋さんがありまして、恵理川さんという、今普通の住居になっていますけど、小さいころはそこでラーメン屋さんをやっていまして、そこでラーメンを食べたりとか、あと夏になると氷を売ってまして、熱いもので氷を食べたりとか、とにかくいろんな家に入り込んだ、そういう記憶が多いですね。
ー子供たちはとにかく路地で遊んだ
特に、隣のうちに、二階が物干しになっているんですけど、物干しのところをつたって隣に上がりこんで、隣の家に上がりこんでそこで遊んだとかっていう、そういうのもありましたし、あと路地では、女の子なんかもいたのでままごと遊びとか、それに加わって遊んだとか、とにかく子供達は路地でとにかく遊ぶ、いろんなことをして遊ぶということをしてました。
ー三間道路で缶蹴りをした
この路地は狭いですけど、缶蹴りなんかはあそこの三間道路のところで缶蹴りをしたりとか、そういうこともよくやっていました。
ー渡し公園でよく遊んだ
大きくなれば路地よりも渡し公園に行って、渡し公園でよく遊んだんですけど、昔はそんなに遊具というのはなかったんですけど、ブランコとかはあって、あと砂場があったんで、砂場で砂の団子を作って、山を作って、道路を作って、上から砂の団子を転がしたりとか、渡し公園ではとにかくよく遊びました。
ー結構危なっかしい遊びをよくしていた
渡し公園のまわりに柵が張り巡らされているんですけど、その柵のてっぺんのところがだいたい5~6センチくらいの幅がありまして、そこのところにのって公園を一周したりしたこともあるし、けっこう危険なことはしょっちゅうやってました。
墨田川のところは完全に堤防になってて、堤防のところのてっぺんのところにこのくらいの幅がありまして、そのてっぺんのところを走ったり歩いたりして、で、佃島まで遊びに行ったとか。ちょっと踏み外すと下は川ですので、ずいぶん危険なことをしてたんですけど、
あと、ちょっと思い出すのは、ユアサバッテリーというのがありまして、今は古いビルになってますけど、そのユアサバッテリーがそのビルをつくっていたころ、悪ガキと一緒にユアサバッテリーのつくりかけのビルの中に入り込んで探検したりとか、そういうことをしまして、そういう探検みたいなことはよくやりましたね。
月島温泉というのがあるんですけど、その月島温泉の手前のところで、二階に上がっていくとアパートみたいなよくわからないような建物があるんですけど、それも夜中、友達、悪ガキと探検に行きまして、真っ暗の中を走って遊んだとかっていう記憶があります。
おじいさんといとこの子
路地で
宮本英一氏へのインタビュー 1/6 (インタビュアー宮本)
(2018.6.10)
コメントをお待ちしております。
Powered by Facebook Comments