「歳時記」カテゴリーアーカイブ

「冬」のイメージを変えてみよう。

今日もご訪問くださいまして、ありがとうございます。

皆様、おはようございます。

「冬」というのは、草木が枯れ、ヒューヒューと木枯らしが吹き、

吹雪も舞い散る、身も心も小さくちぢこまる、

そんなイメージの季節のように思います。

ところが、「ふゆ」の語源を紐解くと、

なんと、

「殖ゆ」とか「振ゆ」という言葉にたどり着きます。

「言霊」から見ても、増えて湧き出ずるというエネルギーのようです。

『日本書紀』では「恩頼」を「みたまのふゆ」と読ませ、

神の神秘な働きや恵みを、そう呼んだようです。

私たち人間の魂(生命力、人の陽気)が増えることが「ふゆ」なのですね。

その時期を「冬」というわけです。

万物の生気が衰えるこの「冬」の時期に、

「魂振り」をして、エネルギーを充電するというわけです。

古の人々は、現象の世界に見えないものを

肌で感じていたことがよく読み取れます。

エネルギーの充電の方法が「神楽」だったのです。

「神楽」は、「物を搗(つ)く」ことであるといいます。

「物を搗く」の「搗く」というのは、穀物を杵や棒の先で強く打って押しつぶしたり、

殻を除いたりすることです。まさに米文化の農事です。

「物を搗く」と音を発しますね。

そして、上下運動をしますので、魂振りをするというわけです。

能や歌舞伎で演じられる五穀豊饒を祝う「三番叟(さんばそう)」の踊りに、

「揉(もみ)の段」と「鈴の段」がありますが、

地固めと種を蒔く舞、この種を蒔くために鈴を振る舞は、

まさに「魂振り」ですね。

閉ざされた種の中に、実は新しい命が芽生える季節「冬」。

どうぞ風邪などお召しになりませんように、

生気をこの時期しっかりと充電していきましょう。

銀杏紅葉

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“和のたしな美塾”のご紹介ビデオが出来上がりました。

どうぞご覧くださいませ。

和のたしな美塾ムービーNo.1


鏡餅にも福を願う思いがいっぱい

「鏡餅」に「お鏡餅」と「お」をつけているのを見かけました。

たしかに、神に捧げるという意味を表しているのですね。

昨日の記事の続きになります。

こちらをご覧ください。
↓ ↓
http://wanotashinami.com/2014/12/28/new-year/

 

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鏡餅は、白い和紙を敷いた三宝やお盆に大小の丸餅を重ねます。

そこに吉祥の意味が込められた飾り付けをするのです。

床の間などに1月11日の鏡開きまで飾ります。

丸い餅は、青い銅鏡だとか、豊穣の意味だとか、魂を表すといわれています。

鏡開きにはお供えをおろして、餅を割ってお汁粉にして食べますね。

歳神様(としがみさま)にお供えしたものを「直会(なおらい)」として、

神様と人間とがともに食事をする「神人共食」をするのです。

神力をいただくという意味があるのですね。

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鏡餅の上にのせるミカンは、橙(だいだい)で、「代々」家督が続くようにとか、長寿を願ってという意味が込められています。

海老は、立派な髭と曲がった腰が老人に似ていることから、長寿のめでたさを表します。

楪(ゆずりは)は、新しい葉から古い葉が落ちることから、この成長を見届けて家督を譲り、家系を絶やさないめでたさを願います。

昆布は、よろ昆布(よろこぶ)にかけています。

裏白(うらじろ)は、葉の裏が白いことから、後ろ暗いところがない清らかな心を表すとか、

常緑樹の長寿にあやかるためとも考えられています。

鏡餅で新年を祝うということは、やはり福の神をお招きし、

家運隆盛や子孫繁栄を願うということでもあるのですね。

良いお年をご家族の皆様とともにお迎えくださいませ。

鏡餅

 


正月飾りにはそれぞれの意味が

門松、しめ縄飾りや鏡餅など、いろいろいわれがあるようです。

門松は、歳神様(としがみさま)が我が家へおいでになるときに一休みするところです。

は、「待つ」に通じるものであると同時に、常緑樹でありどんな環境でも力強く成長する生命力の象徴として縁起の良いものとされていたようです。

門松でなくても、松の小枝を門口の両側につけるだけでもよいのですね。

しめ縄は、不浄なものが入り込まないようにするものです。

ですから、玄関の入り口や神棚など、ここぞというところに飾るとよいのですね。

鏡餅は、もともと祭祀のときに神様にお供えされてきたものです。

「鏡」というのは、古代の銅鏡が円形だったことからこの名を用いています。

そのまるい形が魂をかたどったものだといいますから、意味深いですね。

鏡餅の飾り方については、次にご紹介しますね。(つづく)

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お正月に福の神を招くには

海外で年末年始をお過ごしになる方も多いですよね。

お正月の準備もだいぶ簡素化されてきました。

それでも、できる範囲で清々しいお正月を迎えたいものですね。

お正月だけ降臨する神様が歳神様(としがみさま)です。

この神様は福の神です。

やっぱり我が家にもお呼びしたいですものね。

神様は門松を目印にしておいでくださるそうです。

門松、しめ縄飾りや鏡餅など、実は飾るのに吉日というのがあります。

29日は、「二重苦」「苦の日」として嫌われています。

31日は、「一夜飾り」といわれ、神様を慌ただしく迎えるのが失礼だとされています。

そのため、28日、30日に飾るのが良いようです。

福の神様、どうぞ我が家にもおいでくださいね。

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お歳暮を贈る

お歳暮を贈る習慣、続けていますか。

お歳暮を贈る時期は、12月に入ればいつ贈ってもよさそうです。

下旬になると、デパートのお歳暮売場もかなり混み合いますので、その辺は配慮して早目にすませたいものです。

どんなものを選ぶかは、相手の家庭に合ったものを心掛けたいですね。

これは義理で贈ったものだと感じさせるものは避けたいもの。

その家族構成に応じて、毎年変わったものを贈るにもよし。

また、いつも同じものを贈るのもよし。


今年はどんなお歳暮が我が家へ届くかと、相手の方のワクワクする気持ちと笑顔を想像しながら、

感謝の気持ちを込めて贈ってみてはいかがでしょうか。

 

風呂敷1

 


秋の雨の表現の仕方

「雨」を使った四季折々の表現はいろいろありますね。

「打ち水」のことを「作り雨(つくりあめ)」と呼ぶそうです。

 茶の湯では、お客様をお迎えする前に、おもてなしとして玄関に打ち水をしますが、

それも「作り雨」という言葉を使えば更に奥深く感じられますね。

 

秋の雨は、「秋雨」「秋霖」「洗車雨」「御山洗」「秋時雨」などどいわれます。

錦秋の山に小雨が降り続く・・、そんな情景が目に浮かびますね。

月の見えない日に降る雨は、 「雨月」「雨夜の月」とも呼びます。

日本人の感性には、自然現象として雨を受け入れ、それを美的に表現するものがたくさんあります。現代人が忘れてしまった宝物がたくさんありますね。

明日の夜は、大和楽の代表作『河』を聴きながら、三味線や振りでの川の流れや雨の音などを見ていただこうと思っています。

西洋音楽とは違うものを感じていただけるはずです。


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平成26年11月21日(金)午後7:00~9:00

~隅田川の江戸市井の暮らし~

場所:東京都中央区佃島コーシャタワー37階 なずな塾

お申し込みはこちらから

http://wanotashinami.com/edo/

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