「じっちゃん、ばっちゃんのお話」カテゴリーアーカイブ

「即今」の意味するものは

お茶席で使われる禅語「即今々々 (そっこん そっこん)」

桃山・江戸初期の禅僧江月宗玩の言葉です。

宗玩は、お茶を一服いただいた後に「即今」と書をしたためたといいます。

今この瞬間が大事であるのだ。

昨日は既に過ぎてしまって、明日は分からないのだから、今を精一杯生きなければならない。

今は過去と未来、始まりと終わりをつないでいる凝縮された
一点。

茶室でのこのお茶を飲む瞬間が人生のすべてであると。

この瞬間が幸せなら、人生は幸せ。

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今この瞬間が今を生きることのすべてであるなら、

例えば、スマホの手を止めて、目の前の人の話に耳を傾けることだって、

今を生きることになるということですね。

反省です・・。

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美人の条件

「女は、女に生まれるのではない。女になるのだ」と言ったのは、ボーヴォワールです。

なるほど。それでは、

「美人は、美人に生まれるのではない。美人になるのだ」とも
言い換えることができます。

女性は恋をすると美しくなると、よくいわれます。

「もっと綺麗になりたい」という意識がその人を磨き、輝かせてくれますね。

シニアの女性たちも、今よりももっと綺麗になりたいと思っています。

美への関心は年齢には関係ないようです。

美人の条件は、上品でエレガントで知的であること。

センスも大切なポイントです。

また、その場に応じた話し方も大事です。

所作はゆったりと自然に丁寧に。

がさつな私にはできない・・なんて思わずに、イメージを脳に
インプットしてやってみましょう。

いつの間にかできるようになっているはずですよ。

さらに心清らかであれば、輝きを増すことができます。

そんな女性になりたいものです。

 

ワイングラス3

 


ほんとうのお色気とは

楠本憲吉が『おんな歳時記』で「女性の色気」について語っています。

「色気」とは隠すこと、覆うこと、閉ざすことだというのです。

着物というのは、まさにそのとおりだと思います。

襟足のほつれ毛、

赤いけだし、

ちらりと見えるくるぶしなど、思い浮かびます。

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「色気の本質」はと問われれば、こう語ります。

第一に、清潔であること、

第二に、母性的な思いやりと優しさであること、

第三に微笑み、

最後に、言葉のTPOを心得ること。

この四つがそろったとき、言葉ではなく、外にお色気として漂い出るのではないかということです。

たしかに、これは女性としての美しさでもあります。

ほんとうのお色気を醸し出す人というのは、素敵な女性という
ことでしょうか。

 

襟足


お歳暮を贈る

お歳暮を贈る習慣、続けていますか。

お歳暮を贈る時期は、12月に入ればいつ贈ってもよさそうです。

下旬になると、デパートのお歳暮売場もかなり混み合いますので、その辺は配慮して早目にすませたいものです。

どんなものを選ぶかは、相手の家庭に合ったものを心掛けたいですね。

これは義理で贈ったものだと感じさせるものは避けたいもの。

その家族構成に応じて、毎年変わったものを贈るにもよし。

また、いつも同じものを贈るのもよし。


今年はどんなお歳暮が我が家へ届くかと、相手の方のワクワクする気持ちと笑顔を想像しながら、

感謝の気持ちを込めて贈ってみてはいかがでしょうか。

 

風呂敷1

 


美肌効果の切り干し大根

切り干し大根は、独特の甘み・歯ごたえ・風味があり、

 大根をそのまま食べるよりも栄養価が高いとされています。

切り干し大根は、太陽の光をいっぱい 浴びることによって、
糖化されて甘みが増しています。

その上、カルシウム、カリウム、鉄分が大根よりも多く含まれています。

さらに嬉しいことに、切干大根に含まれる不溶性食物繊維のリグニンなどにはガンを予防する効果があるそうです。

 また、コレステロールを体外に排出して動脈硬化を予防し、便秘改善や美肌にも効果があります。

切り干し大根の煮物は、アンチエイジング効果のある、日本の伝統的なおふくろの味なのですね。

切り干し大根


秋の雨の表現の仕方

「雨」を使った四季折々の表現はいろいろありますね。

「打ち水」のことを「作り雨(つくりあめ)」と呼ぶそうです。

 茶の湯では、お客様をお迎えする前に、おもてなしとして玄関に打ち水をしますが、

それも「作り雨」という言葉を使えば更に奥深く感じられますね。

 

秋の雨は、「秋雨」「秋霖」「洗車雨」「御山洗」「秋時雨」などどいわれます。

錦秋の山に小雨が降り続く・・、そんな情景が目に浮かびますね。

月の見えない日に降る雨は、 「雨月」「雨夜の月」とも呼びます。

日本人の感性には、自然現象として雨を受け入れ、それを美的に表現するものがたくさんあります。現代人が忘れてしまった宝物がたくさんありますね。

明日の夜は、大和楽の代表作『河』を聴きながら、三味線や振りでの川の流れや雨の音などを見ていただこうと思っています。

西洋音楽とは違うものを感じていただけるはずです。


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平成26年11月21日(金)午後7:00~9:00

~隅田川の江戸市井の暮らし~

場所:東京都中央区佃島コーシャタワー37階 なずな塾

お申し込みはこちらから

http://wanotashinami.com/edo/

紅葉3


「喫茶去 (きっさこ)」の意味するものは

お茶の席で使われる禅語喫茶去 (きっさこ)

禅僧趙州の言葉です。

時々床の間のお軸で、この言葉を見ることがあります。

「まあ、お茶でも飲もう」と、

忙しければ忙しいほど、そこで深呼吸をして、まず一服のお茶を飲むことの大切さを語っているのですね。

その時ふわっと暖かい気持ちになり、活力が蘇り、前に進む気持ちになるものです。

どうぞリラックスしてくださいと、
もてなす側の相手に対する深い思いやりの心の表れなのですね。

丸窓と廊下


手紙でお礼の気持ちを

以前仕事で、

外国からくる司法文書をたくさん目にする機会がありました。

そこには、封蝋(ふうろう)に印璽(いんじ)という

差出人を証明するスタンプが押印されていました。

西洋の香りが漂ってくるようでした。

 

日常の生活の中で、素敵なお手紙をいただくと、とっても嬉しくなりますね。

昨今はメールのやり取りが増えて、手紙を贈るということが

少なくなりました。

しかも、手書きではなくて、パソコンで作って印刷していまっています。

たまには筆ペンで、せめて封筒の宛名書きだけでもと思います。

その手紙の格によって、頭語と結語の組み合わせが変わります。

頭語が「謹啓」なら結語は「敬白」。

一段格を下げれば、「拝啓」と「敬具」。

さらに一段下げれば、「前略」と「草々」。

文書や手紙は格が上がるほど、上質の紙を使ったり、

使う言葉も変わったりしますが、

時には、手紙でお礼の気持ちを贈りたいものですね。

手紙


赤ワインのアンチエイジング効果

ぶどうは、ヨーロッパでは「畑のミルク」といわれています。

食べると、たちまちエネルギー源になるぶどう糖を多く含む疲労回復の食べ物なのです。病気療養中や病後の栄養補給にもなりますね。

育ち盛りのお子さんや妊婦さんにもぶどうの生食やジュースは
最適です。

干しぶどうは、鉄分が多く含まれていますから、貧血気味の人は1日に5、6粒食べるとよいとされています。
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赤ワインや赤ぶどうに含まれている「レスベラトロール」という化学物質が、

なんとアンチエイジング効果をもたらすということです。

老化予防だけではなく、聴力損失の防止にもなるそうです。

電車の中でイヤホーンを多用したり、騒音の激しいところで仕事をしている人には朗報ですね。

赤ワイン


みかんには血管の若返り効果が

「こたつに入ってみかんを食べる」のが冬の定番でしたね。

わたしたちがよく食べるみかんは

温州(うんしゅう)みかん」と呼ばれる種類です。

主な栄養素は、ビタミンA、C、フラボノイド(ヘスペリジン)、ミネラルではカルシウム、カリウムなどです。手軽に摂れるビタミンやミネラルの宝庫です。

この温州みかんの色素であるβ-クリプトキサンチンにがんを予防する効果があるそうです。

すじや袋には、食物繊維による整腸作用、フラボノイドの一種
ヘスペリジンによる高血圧や動脈硬化の予防効果があります。

すじや袋にはこんな効果があるのですね。血圧上昇を抑え、血管の老化も防いでくれて、おなかにもいいのですね。

風邪の免疫力アップのほかにもたくさんの効用のある温州みかん。

これからの季節、毎日摂っていきましょう。

 

温州みかん